女芸人のSは、どちらかと言うと美形でスタイルも良く、とてもお洒落。パッと見、芸人というイメージはどこにもありません。
そんな彼女はシャネルやルイ・ヴィトンといった高級ブランド品が大好きで、洋服からバック、財布にアクセサリーと全身をブランド品で固めているのですが、周りからは
「そんなもの買うお金どこにあるの?」とか「水商売でもしてるの?」と、よく聞かれるそうです。
ある日、劇場の楽屋でSを見かけた私は、
「そんな高い服、どこの社長に買ってもらってるの?」
冗談交じりに彼女に聞きました。すると、
「実は最近、IT関係の社長さんと出会って……って、買ってもらってません! 自分で買ってるんです~」
そう、ノリツッコミで返してくれた後、続けて言いました。
「実は、あるサイトで高級ブランド品を激安で売ってるんですよ。あっ、もちろん中古なんですけど。最低でも定価の70%オフ、凄いのになると90%オフなんていうのもあって、こんな私にでも買えちゃうんです。」
それを聞いて「ほぇ~!」と驚きながらも、怪しいと思った私は、
「でも、なんで、そんなに安いの? コピー商品なんじゃないの?」
すかさず、思うがままの意見を彼女に返すと、実は彼女も、ニセモノか類似品のような気がしていたらしく、その日の出番が終わったら、質屋に行って鑑定してもらおうとしていたのです。
バッグや指輪、ネックレス、財布など、合わせて10点以上のアイテムが入った紙袋を提げて質屋に入ったSは、
「すみません、これ、ホンモノかニセモノか鑑定してほしいんですけど……」
そう言って、袋ごと差し出しました。すると、白い手袋をはめた鑑定士がルーペを片手に眼を光らせ、1つ1つ入念に鑑定した後、言いました。
「お持ち頂いた商品、全部ホンモノですね。」
その言葉を聞いたSは、自分はなんてイイ買い物をしたんだ! と大喜びしました。
しかし……、
「全ての商品、確かにホンモノではあるんですけど、こちらのトートバッグと、このグリーンの財布には、シミが付いてるんですよね。ほら、ここ。わかりますか? あんまり目立ちませんが……」
鑑定士が指差した部分を確認すると、確かにシミがありました。
「あ、本当だ。全然、気づかなかった」
Sはこの時、こんな目立たない部分のシミも見逃さないなんて、鑑定士って、さすがだなぁと感心したそうですが、そんな彼女に鑑定士は告げました。
「このシミ……おそらく血痕だと思うんですけど、お怪我をされた手で触ったり、何か身に覚えはありませんか?」
そう言われて、もう一度シミを見てみると、確かに赤茶けた色をしており、血が薄まったような色にも見えなくはない……。が、Sには何の心当たりもなく、正直に、とあるサイトで購入したのだと話したそうです。
すると、鑑定士は、察したかのように言いました。
「ひょっとして、それは“ブランド品激安サイト●●●●”というところではありませんか?」
Sは驚きました。
「はい。そうです。そこで買ったんです。でも、なんで分かったんですか?」
そう聞き返した彼女に、鑑定士は答えました。
「実は“ブランド品激安サイト●●●●”の商品は全て、自殺や不慮の事故で亡くなった方の遺留品みたいなんです。
そのサイトの関係者は、富士の樹海や○○ダムといった自殺の名所に、遺留品探しのためだけに出向いてるっていう噂もあるぐらいですから……」
衝撃の事実を聞いて、しばらく放心状態だったSは、その日のうちに、自宅にある●●●●というサイトで購入した全てのブランド品を質屋に引き取ってもらったそうです。
格安で手に入れた中古の高級ブランド品……そこには、あなたの知り得ない未練や怨念が宿っているかもしれません。
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そんな彼女はシャネルやルイ・ヴィトンといった高級ブランド品が大好きで、洋服からバック、財布にアクセサリーと全身をブランド品で固めているのですが、周りからは
「そんなもの買うお金どこにあるの?」とか「水商売でもしてるの?」と、よく聞かれるそうです。
ある日、劇場の楽屋でSを見かけた私は、
「そんな高い服、どこの社長に買ってもらってるの?」
冗談交じりに彼女に聞きました。すると、
「実は最近、IT関係の社長さんと出会って……って、買ってもらってません! 自分で買ってるんです~」
そう、ノリツッコミで返してくれた後、続けて言いました。
「実は、あるサイトで高級ブランド品を激安で売ってるんですよ。あっ、もちろん中古なんですけど。最低でも定価の70%オフ、凄いのになると90%オフなんていうのもあって、こんな私にでも買えちゃうんです。」
それを聞いて「ほぇ~!」と驚きながらも、怪しいと思った私は、
「でも、なんで、そんなに安いの? コピー商品なんじゃないの?」
すかさず、思うがままの意見を彼女に返すと、実は彼女も、ニセモノか類似品のような気がしていたらしく、その日の出番が終わったら、質屋に行って鑑定してもらおうとしていたのです。
バッグや指輪、ネックレス、財布など、合わせて10点以上のアイテムが入った紙袋を提げて質屋に入ったSは、
「すみません、これ、ホンモノかニセモノか鑑定してほしいんですけど……」
そう言って、袋ごと差し出しました。すると、白い手袋をはめた鑑定士がルーペを片手に眼を光らせ、1つ1つ入念に鑑定した後、言いました。
「お持ち頂いた商品、全部ホンモノですね。」
その言葉を聞いたSは、自分はなんてイイ買い物をしたんだ! と大喜びしました。
しかし……、
「全ての商品、確かにホンモノではあるんですけど、こちらのトートバッグと、このグリーンの財布には、シミが付いてるんですよね。ほら、ここ。わかりますか? あんまり目立ちませんが……」
鑑定士が指差した部分を確認すると、確かにシミがありました。
「あ、本当だ。全然、気づかなかった」
Sはこの時、こんな目立たない部分のシミも見逃さないなんて、鑑定士って、さすがだなぁと感心したそうですが、そんな彼女に鑑定士は告げました。
「このシミ……おそらく血痕だと思うんですけど、お怪我をされた手で触ったり、何か身に覚えはありませんか?」
そう言われて、もう一度シミを見てみると、確かに赤茶けた色をしており、血が薄まったような色にも見えなくはない……。が、Sには何の心当たりもなく、正直に、とあるサイトで購入したのだと話したそうです。
すると、鑑定士は、察したかのように言いました。
「ひょっとして、それは“ブランド品激安サイト●●●●”というところではありませんか?」
Sは驚きました。
「はい。そうです。そこで買ったんです。でも、なんで分かったんですか?」
そう聞き返した彼女に、鑑定士は答えました。
「実は“ブランド品激安サイト●●●●”の商品は全て、自殺や不慮の事故で亡くなった方の遺留品みたいなんです。
そのサイトの関係者は、富士の樹海や○○ダムといった自殺の名所に、遺留品探しのためだけに出向いてるっていう噂もあるぐらいですから……」
衝撃の事実を聞いて、しばらく放心状態だったSは、その日のうちに、自宅にある●●●●というサイトで購入した全てのブランド品を質屋に引き取ってもらったそうです。
格安で手に入れた中古の高級ブランド品……そこには、あなたの知り得ない未練や怨念が宿っているかもしれません。
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