忍者ブログ
[85] [84] [83] [82] [81] [80] [79] [78] [77] [76] [75]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

都内の某撮影スタジオで働くWさんによると、そのスタジオには封鎖されたトイレがあるというのです。

それは、スタジオ2階にある女子トイレの一番奥の個室。その個室は上部に蓋をするような格好で厚いベニヤ板が釘で打ちつけられており、内側から錠がかかっていて扉が開かないようになっています。

まさに「開かずのトイレ」といった体なのですが、ビルの管理会社によると「単に故障しているだけ」とのこと。

しかし、その一方では「昔、そこで新人タレントがレイプされた上、殺害された」、「以前、そこで手首を切った女優がいる」といった噂も……。

ある夜、好奇心に駆られたWさんは「開かずのトイレ」の中をどうしても覗きたくなり、二人の同僚と連れ立って女子トイレに忍び込むことに。

都合のいいことに、その晩はちょうど何の撮影も入っておらず、スタジオに残っているのはWさんら三人だけ。

女子トイレに忍び込んだ三人は、まず個室のドアの隙間から内部を覗き込んでみました。「よく見えねーな。やっぱ上から覗き穴を開けて、見るしかないんじゃね?」

そこで三人の中で一番小柄な同僚がベニヤ板の蓋の部分によじ登って、そこに持ち込んだキリで覗き穴を開けることになりました。

けっこう厚い板だったので時間がかかりましたが、ようやく貫通し、中が覗き込めるほどの穴が開きました。

「誰が最初に見る?」

「そりゃ、穴を開けた奴なんじゃないの」

「えっ!? 別にオレは最初じゃなくていいよ」

彼らはそう言い合いましたが、本音は誰もが最初に見るのは怖いのです。

結局、じゃんけんで負けたWさんが最初に見ることになりました。上部によじ登ってWさんが恐々穴を覗き込みむと……。

「……っっ!」

Wさんは声にならない声をあげ、転がり落ちるように下に飛び降りました。

「な、何が見えたんだよ?」

同僚たちは震えながら尋ねます。

「だ、誰か中から睨んでいる……」

真っ青な顔をしてWさんがそう答えました。

「そんなバカな。人なんているわけないじゃん」

と、覗き穴を開けた小柄なほうの同僚が上によじ登って、穴を覗き込みました。

すると、そこに見えたのは、大量の血が飛び散って真っ赤に染まった壁。そして、中から扉をドンドン叩く衝撃が……。

三人は声にならない声を上げて、一目散にその場から走り去りました。その後、なぜか三人とも高熱を出し1週間、寝たきりの状態が続いたそうです。

長年、封印され続けてきた扉の向こうには、一体何が棲んでいたのでしょうか……?

そして現在、トイレの上部分は鉄板で塞がれているそうです。
PR

ゲーム売れ筋ランキング
本の売れ筋ランキング
家電・カメラ の 人気度ランキング
新着ランキングを見る
ほしい物ランキングを見る
人気ギフトランキングを見る
PR
ブログ内検索
PR
Powered by ニンジャブログ  Designed by ゆきぱんだ
Copyright (c) 怖い話のまとめ All Rights Reserved
忍者ブログ / [PR]