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ゴシップ雑誌などでよく目にする言葉、「共演NG」。そうなる理由としては、単純に本人同士の仲が悪かったり、事務所同士がいがみ合っていたり、プライベートで恋愛関係にあったり、と様々です。

私は中堅女優Sのマネージャーを務めて2年になりますが、Sにも共演NGの芸能人が何人かいて、せっかくドラマや映画の話をいただいても、お断りせざるを得ないこともしばしば……。

そんなワガママを許すなんてマネージャーとして失格だ、なんて言われそうですが、Sの話によくよく耳を傾けると、一概に「ワガママ」とは言えないことも……。

これは演技派で知られる俳優Fさんと、あるサスペンスドラマで共演したときの話。

Sはヒロイン、Fさんは犯人という配役で、その日はFによって襲われ殺されそうになるSが間一髪のところで助かる、というシーンの撮影でした。

ホテルの一室で「殺してやる……」と肩を震わせながらヒロインに迫る犯人。

さすがに演技派と呼ばれるだけあって、Fさんは猟奇的な犯人役に入りきっています。怯えるヒロインの首に手をかけ一気に絞めつけます。

「やめて……うぅ……うぅ……」

Fさんの名演技に引っ張られてか、Sの演技も冴えまくっています。監督の顔も満足気で、マネージャーの私は誇らしい気持ちになっていました。

撮影は見事一発OK。「いや~最高の演技でした」と、ねぎらいの意味も込めて私はSに声をかけました。

すると、彼女は周りを見回し私に耳打ちするように「……バカ言ってんじゃないわよ。本当に殺されかけたのよ……」と言うのです。

さらに彼女は苦い顔をしながら「演技の途中から、何かが憑いたみたいにFさんの表情が急に変わって、本気で首を絞めつけてきたの。演技なんかじゃなくて、本当に苦しかったの」と続けました。

私は 「そんなバカなことあるわけないじゃないですか。またまた謙遜して」と、一笑に付したのですが、ふと見た彼女の首にはくっきりと残る指の跡が……。

さらに少し内出血もしている部分もありました。まさか本当に……、と全身の血の気が引きました。

そしてSは、さらに声を潜めてこう言いました。「でね、Fさんに首を絞められてる最中、彼の背後に子供っていうか、赤ん坊の姿が見えたの。

それも一人じゃなくて何人も」そう言ったきり、Sは青白い顔をして震えるばかりでした。

後日。
私は業界歴の長い先輩マネージャーからFさんの隠された一面を知らされることに……。

「Fさんってさあ、演技派でインテリのイメージがあるけど、すごい女好きなんだよねー。それも避妊とか全くしないらしくて、身籠った子どもを無理やり堕胎させられた女性も数知れずだっていう話だよ」

となれば、SがFさんの背後に見た赤ん坊の姿というのは……。

それからまた何度かFさんと共演する仕事依頼はあったのですが、全て断っています。
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