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放送作家になるには、どうしたらよいのか?

非常によく聞かれる質問であるが、その答えとしては以下のようなパターンがある。

1.プロの放送作家に弟子入り。またはプロが所属する作家事務所に入る。

2.放送作家セミナーなど、専門学校で学ぶ。

3.ラジオ番組にハガキやメールで面白ネタを投稿し、常連になる。

4.テレビやラジオのADを経て作家に転身する。

5.芸人から作家に転身する。

以上5つのルートが主流だが、最も手っ取り早いのは1番。

特定の作家に弟子入りしたり作家事務所に所属すれば、先輩の仕事を観察しながら色々と学べる上、そこから仕事を振ってもらえるケースも多いため、比較的早く現場に出ることができる。

また、一昔前は3番のケースが非常に多かったが、最近の傾向として多いのは5番。

では、当の本人はどうなのかというと、私は年齢的にもオッさんの部類に入り、何につけても古いタイプの人間なので、一昔前の流行に則った3番。

ラジオ番組に面白ネタを投稿する、いわゆる“ハガキ職人”から作家に成り上がったパターンだ。

いまどきの方(というと、また古い言い方だが)はラジオを聞く習慣があまりないかもしれないが、私たちの若い頃は、面白いラジオ番組がたくさんあり、そういった番組にネタを投稿して「コイツ面白いね!」とパーソナリティーに褒めてもらえることは、この上ない名誉だった。

これは、まだ私がハガキ職人をしていた頃の話。当時、私は1つの局だけでなく色んな局の番組を聞き漁り、それぞれの番組にたくさんのハガキを投稿していた。

そのため、他局から他局へとどんどん周波数をチェンジしていくわけだが、周波数800から810までの間に、酷い雑音にまみれながらも微かに聞こえてくる番組が存在した。

それは、毎週日曜日の夜9時頃といった時間帯だったと思うが、日によっては「ザーッ」というノイズだけで全く音声が聞こえない時もあり、かろうじてオッさんが何か喋ってるなぁとわかる時もある。

私はこの番組になぜか関心を持ち、どうにかして聞き取れないかと、ラジオを窓際に持っていったり、高い所に置いてみたりしたが、やはり雑音が激しく、話している内容は聞き取れなかった。

ところが、である。いつものようにラジオのチューナーをいじっていたら、例の雑音まみれの番組が、何の奇跡か、一瞬クリアーに聞こえたのだ。

その部分というのが、なんだか覇気のない男性のアナウンサーらしき声で、

「それでは、当選者を発表しましょう! 千葉県△△市××町にお住まいの●●さん! おめでとうございます!」

そう発表されたのだが、これを聞いて私は非常に驚いた。普段どうやっても聞けない番組がようやく何かの奇跡で聞こえるようになったと思ったら、その番組で当選者として名を呼ばれているのが、偶然にも知り合いだったのだ。

●●という苗字は大変珍しく、日本に数軒しか存在しない名前であり(おそらく、それも親戚とか)、住所的に考えても絶対にその人物の家しか有り得なかった。

これほどの奇跡が重なり合ったことにいたく感動していると、突如「ブチッ」という音と共にラジオが切れてしまい、そのまま故障……。 

「おい! なんで、このタイミングで!?」

私は思わず突っ込んだが、この時、なんだか不気味な予感が走っていた。

そして、次の日──。
予感通りの嫌なことが起こってしまった。

昨日、例のラジオ番組で名前を叫ばれていた●●さん宅が火事で全焼したのだ。幸い、家族は皆、無事に救出され、命に別状はなかったものの、火の出どころは不明だという。

あの時の火事と例のラジオ番組が何か関係あったのか、そもそも周波数80Xが本当に存在するのかどうかも、未だに謎のままである。
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