アイドルマニアの放送作家です。
CS放送や地上波深夜でアイドル番組を担当させて貰っています。
突然ですけど、「地下アイドル」ってご存知ですか?テレビや雑誌などのメジャーなメディアで活動するのではなく、ライブや撮影会などアングラな世界で活動するアイドルのことです。
手っとり早く言っちゃうとインディーズのアイドルみたいなものですが、そうバカにしたものでもありません。
今をときめくAKB48やPerfumeだって、地下アイドル出身なのですから。
そんな地下アイドル界には、こんな都市伝説があります。
その主役は、J子さん。
J子さんは地下アイドル界では1、2位を争う人気者で、食事会や飲み会など、ファンとの交流イベントも定期的に開催していました。
それだけに熱狂的なファンも多く、中でもとりわけ有名だったのが、「原田」という男。ちなみに偽名らしいです。
彼は30歳代後半の小太りの中年男で、薄くなりかけ脂ぎった頭髪、ファッションもゴルフズボンのようなスラックスに変な柄のシャツをタックインしている、いかにもアキバ系なビジュアル。
ただ、お金だけは持っているようで、J子さんの自主制作CDや生写真を大量購入していきます。
原田のあまりのJ子さんへのお熱ぶりに、他の地下アイドルの子たちは嫉妬まじりにこんな陰口を叩くことも。
「J子、いい金づる捕まえたよねー」
「原田とまさかの枕営業でもしてんじゃね?」
そして、原田が地下アイドル界で有名な理由はもうひとつ。過去に、別のアイドルの子をストーカーして逮捕された経歴があるのです。
そんなことからJ子さんを心配する周囲の声もあったのですが、
「原田さんは大切なファンだし、優しいから。大丈夫だよ」
とJ子さんは気にしていない様子でした。
そんなJ子さんでしたが、某大手プロダクションの目にとまり、メジャーデビューの話が持ち上がりました。
そして、彼女は原田に
「もう遠い存在になっちゃうから、1日だけデートして欲しい」
とお願いされたのです。一度は断ったJ子さんでしたが、恩返しの意味も込めて、やはりOKすることに。
デート当日。
二人は原田には似つかわしくない洒落たレストランで食事をしていましたが、J子さんは気分が悪くなり、猛烈な睡魔に襲われます。
そして、原田のクルマで自宅に送ってもらう途中、完全に意識を失ってしまいました。彼女が目覚めると、そこは知らない民家の1室。
その部屋は、窓をはじめ天井や壁全面にJ子さんのポスターや生写真で貼り尽くされ、異様な雰囲気でした。
BGMには彼女の曲が流れています。そして、部屋に入って来たのは、手錠を手にした原田でした。
「ボクだけのアイドルになってよ」
J子さんは芸能界を辞めてしまっていて、本当かどうかは分かりませんが、この都市伝説はファンとの距離が近くなりがちな地下アイドルにとって、いい教訓となっているようです。
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今をときめくAKB48やPerfumeだって、地下アイドル出身なのですから。
そんな地下アイドル界には、こんな都市伝説があります。
その主役は、J子さん。
J子さんは地下アイドル界では1、2位を争う人気者で、食事会や飲み会など、ファンとの交流イベントも定期的に開催していました。
それだけに熱狂的なファンも多く、中でもとりわけ有名だったのが、「原田」という男。ちなみに偽名らしいです。
彼は30歳代後半の小太りの中年男で、薄くなりかけ脂ぎった頭髪、ファッションもゴルフズボンのようなスラックスに変な柄のシャツをタックインしている、いかにもアキバ系なビジュアル。
ただ、お金だけは持っているようで、J子さんの自主制作CDや生写真を大量購入していきます。
原田のあまりのJ子さんへのお熱ぶりに、他の地下アイドルの子たちは嫉妬まじりにこんな陰口を叩くことも。
「J子、いい金づる捕まえたよねー」
「原田とまさかの枕営業でもしてんじゃね?」
そして、原田が地下アイドル界で有名な理由はもうひとつ。過去に、別のアイドルの子をストーカーして逮捕された経歴があるのです。
そんなことからJ子さんを心配する周囲の声もあったのですが、
「原田さんは大切なファンだし、優しいから。大丈夫だよ」
とJ子さんは気にしていない様子でした。
そんなJ子さんでしたが、某大手プロダクションの目にとまり、メジャーデビューの話が持ち上がりました。
そして、彼女は原田に
「もう遠い存在になっちゃうから、1日だけデートして欲しい」
とお願いされたのです。一度は断ったJ子さんでしたが、恩返しの意味も込めて、やはりOKすることに。
デート当日。
二人は原田には似つかわしくない洒落たレストランで食事をしていましたが、J子さんは気分が悪くなり、猛烈な睡魔に襲われます。
そして、原田のクルマで自宅に送ってもらう途中、完全に意識を失ってしまいました。彼女が目覚めると、そこは知らない民家の1室。
その部屋は、窓をはじめ天井や壁全面にJ子さんのポスターや生写真で貼り尽くされ、異様な雰囲気でした。
BGMには彼女の曲が流れています。そして、部屋に入って来たのは、手錠を手にした原田でした。
「ボクだけのアイドルになってよ」
J子さんは芸能界を辞めてしまっていて、本当かどうかは分かりませんが、この都市伝説はファンとの距離が近くなりがちな地下アイドルにとって、いい教訓となっているようです。
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