数年前、日本ではストーカーという言葉が流行っていました。流行っていた、というと語弊があるかもしれませんが……。
事実、ニュースやワイドショーは軒並みストーカーを取り上げていましたし、ストーカーを描いたテレビドラマは大ヒットを記録。それを追うようにコント番組でストーカーコントが披露されたりしていました。
そんな当時、「激増! ストーカー被害」というワイドショーのワンコーナーを任された僕は、全国各地の被害者から話を集めていました。これは、その時に被害者から聞いた本当の話です。
まぁ、“わけ”あってオンエアーはできなかったんですけどね……。
被害者は、当時27歳の井上さん(男性・仮)。一流大学を卒業して大手証券会社に勤めるいわゆるエリート君です。
そんな彼には付き合って三年になる同い年の彼女がいました。料亭に勤めていて、調理師免許も持つ彼女は料理が大得意でした。
毎晩彼の家に来ては手料理をふるまってくれたそうです。それは一人暮らしの井上さんにとって本当に有難く、中でも得意の肉じゃがは頬が落ちるほど美味しかったそうです。
しかし、二人は別れてしまいました。原因はシンプル。彼に新しい好きな人ができてしまったからです。別れを告げられた彼女は発作でも起こしそうな勢いで泣きじゃくったそうです。
そんな彼女に彼は一晩中謝り続け、最終的には「分かった」と納得してくれたそうなのですが……。別れて二か月が経っても、彼女からの電話やメールは絶えませんでした。
むしろ付き合っている時以上に頻繁に連絡をよこしてきたそうです。何度「もう連絡はとらない」と伝えても、おかまいなしにくる彼女からの着信とメール。
一晩に100通以上のメールが来る日もあったといいます。恐怖を感じた井上さんは携帯電話の番号とアドレスを変えました。
そして公衆電話から彼女にかけ、
「もう、連絡しないで。俺ケータイ変えたから。ごめんね」
と伝えて一方的に切りました。
それから三日後。
彼女からの連絡も無くなり安心して家に帰るとドアノブにビニール袋が引っ掛かっているのを見つけたそうです。
中にはタッパに入った肉じゃがと一通の手紙が入っていました。それはすぐに彼女の仕業だと分かりました。
手紙には
「おつかれさま。貴方の好きだった肉じゃが、いっぱい作ったから食べてね。アイシテルヨ」
とありました。
「まさか毒でも入ってるんじゃ……」井上さんは恐怖を覚え、肉じゃがを食べずに捨ててしまったそうです。
次の日、また次の日も井上さんが帰ると、ドアノブに彼女の肉じゃがはぶらさがっていました。
「愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して」
「生きててもつまらないんだけど、どうしたらいい? 教えて教えて教えて教えて教えて」
手紙の内容も、だんだんと病的なものになっていました。
それが続いて十日目の雨の夜。
当然のようにドアノブにはビニール袋。
「いつまで続けるんだよ……また肉じゃがだろ」
と、いつものようにトイレに捨てようとタッパを開けた瞬間、井上さんは気を失いそうになりました。
肉じゃがの中に、切り刻まれた人間の指が入っていたのです。大量の血がじゃがいもに染みこんでいました。
井上さんは、その指が彼女のものだとすぐに分かったそうです。そして手紙を開くと、こうありました。
「ほんとの“肉”じゃがつくったよ」
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事実、ニュースやワイドショーは軒並みストーカーを取り上げていましたし、ストーカーを描いたテレビドラマは大ヒットを記録。それを追うようにコント番組でストーカーコントが披露されたりしていました。
そんな当時、「激増! ストーカー被害」というワイドショーのワンコーナーを任された僕は、全国各地の被害者から話を集めていました。これは、その時に被害者から聞いた本当の話です。
まぁ、“わけ”あってオンエアーはできなかったんですけどね……。
被害者は、当時27歳の井上さん(男性・仮)。一流大学を卒業して大手証券会社に勤めるいわゆるエリート君です。
そんな彼には付き合って三年になる同い年の彼女がいました。料亭に勤めていて、調理師免許も持つ彼女は料理が大得意でした。
毎晩彼の家に来ては手料理をふるまってくれたそうです。それは一人暮らしの井上さんにとって本当に有難く、中でも得意の肉じゃがは頬が落ちるほど美味しかったそうです。
しかし、二人は別れてしまいました。原因はシンプル。彼に新しい好きな人ができてしまったからです。別れを告げられた彼女は発作でも起こしそうな勢いで泣きじゃくったそうです。
そんな彼女に彼は一晩中謝り続け、最終的には「分かった」と納得してくれたそうなのですが……。別れて二か月が経っても、彼女からの電話やメールは絶えませんでした。
むしろ付き合っている時以上に頻繁に連絡をよこしてきたそうです。何度「もう連絡はとらない」と伝えても、おかまいなしにくる彼女からの着信とメール。
一晩に100通以上のメールが来る日もあったといいます。恐怖を感じた井上さんは携帯電話の番号とアドレスを変えました。
そして公衆電話から彼女にかけ、
「もう、連絡しないで。俺ケータイ変えたから。ごめんね」
と伝えて一方的に切りました。
それから三日後。
彼女からの連絡も無くなり安心して家に帰るとドアノブにビニール袋が引っ掛かっているのを見つけたそうです。
中にはタッパに入った肉じゃがと一通の手紙が入っていました。それはすぐに彼女の仕業だと分かりました。
手紙には
「おつかれさま。貴方の好きだった肉じゃが、いっぱい作ったから食べてね。アイシテルヨ」
とありました。
「まさか毒でも入ってるんじゃ……」井上さんは恐怖を覚え、肉じゃがを食べずに捨ててしまったそうです。
次の日、また次の日も井上さんが帰ると、ドアノブに彼女の肉じゃがはぶらさがっていました。
「愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して」
「生きててもつまらないんだけど、どうしたらいい? 教えて教えて教えて教えて教えて」
手紙の内容も、だんだんと病的なものになっていました。
それが続いて十日目の雨の夜。
当然のようにドアノブにはビニール袋。
「いつまで続けるんだよ……また肉じゃがだろ」
と、いつものようにトイレに捨てようとタッパを開けた瞬間、井上さんは気を失いそうになりました。
肉じゃがの中に、切り刻まれた人間の指が入っていたのです。大量の血がじゃがいもに染みこんでいました。
井上さんは、その指が彼女のものだとすぐに分かったそうです。そして手紙を開くと、こうありました。
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