グラドルなんてやっていると、訳のわからないファンやキモいファンに悩まされたりすることが多々あります。あげくの果てにはストーカー事件に発展、なんてことも。
とはいえ、二流、三流雑誌にグラビアが掲載されるのがメインの私のようなグラドルには縁のない話。
……なんて思っていたら、ついに経験したんです。
身も凍るようなストーカーを。私のストーカー初体験の話を聞いて下さい。
19歳の時です。
週に2、3回、深夜4時前後にアパートのドアの外で、何かゴソゴソする音が聞こえるようになりました。
ある晩などは、子守唄のような歌声が聞こえてきたりしたこともあります。
薄気味悪く感じた反面、「これってストーカー? 私も人気が出てきた証なのかな」なんて冗談半分に考えていた部分もありました。
すぐに、それが甘い考えだったことに気づかされるのですけど。不審な音が続くので、ちょっと怖かったものの、誰がやっているのか見てやろうと、深夜4時前から前もってドアの覗き穴から外を覗いていたんです。
すると、覗き穴の視界の左側から、腰の曲がった和服のお婆ちゃんが、にゅるりと出てきたのです。
そしてうちのドアの前で立ち止まると、首をぐるんと回しドアの方を向き、微笑んでいるのです。
さらにお婆ちゃんは、紙袋を取り出し、ゴソゴソと音を立てながら中に入ったコンペイトウを食べ始めたのです。
いつも聞こえた音の正体は、このお婆ちゃんだった……。
私は恐怖のあまり声も出ず、腰が抜けたように玄関に座りこんでしまいました。
「なんで、知らないお婆ちゃんが私のところに来るの……」自分でドアを開けて話しかける勇気がなかった私は、警察に通報しました。
しかし、身体的な被害がないせいか、特に具体的な対処はしてくれませんでした。その後、私はその恐怖に耐えられず、別のアパートに引っ越しました。
しかし、一週間も経たないうちに、また夜中にドアの外であの物音がしたのです。まさか、と覗き穴を見ると、いたんです。
同じお婆ちゃんが。そのときは、ドアの前で囁くように子守唄を歌っていました。確実に私を追ってきている──。
そこで私の恐怖はピークを迎えました。
しかし、その後は「もういい。よく考えたら、お婆ちゃんなら別に危害を加えられる心配もないし」と、開き直っていました。そしてこれが不思議というか、なんというか。
その後、20歳の誕生日を迎えた日から、一切、お婆ちゃんは来なくなったのです。言いかえれば成人を迎えた日から、です。まるで親が子離れをするように……。
もしや、と思い実家から、私が産まれてすぐに亡くなった「ひいおばあちゃん」の写真を送ってもらいました。
そこに写っていたのは、ドアの前に来ていたあのお婆ちゃんと、同じ人でした。
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……なんて思っていたら、ついに経験したんです。
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19歳の時です。
週に2、3回、深夜4時前後にアパートのドアの外で、何かゴソゴソする音が聞こえるようになりました。
ある晩などは、子守唄のような歌声が聞こえてきたりしたこともあります。
薄気味悪く感じた反面、「これってストーカー? 私も人気が出てきた証なのかな」なんて冗談半分に考えていた部分もありました。
すぐに、それが甘い考えだったことに気づかされるのですけど。不審な音が続くので、ちょっと怖かったものの、誰がやっているのか見てやろうと、深夜4時前から前もってドアの覗き穴から外を覗いていたんです。
すると、覗き穴の視界の左側から、腰の曲がった和服のお婆ちゃんが、にゅるりと出てきたのです。
そしてうちのドアの前で立ち止まると、首をぐるんと回しドアの方を向き、微笑んでいるのです。
さらにお婆ちゃんは、紙袋を取り出し、ゴソゴソと音を立てながら中に入ったコンペイトウを食べ始めたのです。
いつも聞こえた音の正体は、このお婆ちゃんだった……。
私は恐怖のあまり声も出ず、腰が抜けたように玄関に座りこんでしまいました。
「なんで、知らないお婆ちゃんが私のところに来るの……」自分でドアを開けて話しかける勇気がなかった私は、警察に通報しました。
しかし、身体的な被害がないせいか、特に具体的な対処はしてくれませんでした。その後、私はその恐怖に耐えられず、別のアパートに引っ越しました。
しかし、一週間も経たないうちに、また夜中にドアの外であの物音がしたのです。まさか、と覗き穴を見ると、いたんです。
同じお婆ちゃんが。そのときは、ドアの前で囁くように子守唄を歌っていました。確実に私を追ってきている──。
そこで私の恐怖はピークを迎えました。
しかし、その後は「もういい。よく考えたら、お婆ちゃんなら別に危害を加えられる心配もないし」と、開き直っていました。そしてこれが不思議というか、なんというか。
その後、20歳の誕生日を迎えた日から、一切、お婆ちゃんは来なくなったのです。言いかえれば成人を迎えた日から、です。まるで親が子離れをするように……。
もしや、と思い実家から、私が産まれてすぐに亡くなった「ひいおばあちゃん」の写真を送ってもらいました。
そこに写っていたのは、ドアの前に来ていたあのお婆ちゃんと、同じ人でした。
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