ADの仕事はキツイ、寝れない、休みがないと言われているがこれが、本当にキツイ仕事で傍から見るとよくできるなぁと感心する。
この話は昔、一緒に番組をやっていたそんなADの女の子から聞いた話。
すべての雑用を任されるのがADの仕事。番組作りの始まりから収録が終わっても仕事は終わらない。
もちろん睡眠時間も驚くほど少なく、ほとんど家に帰らずスタッフルームで雑魚寝するのが当たり前。女の子だからとか、着替えがないからとか言ってられない。
とにかく寝れるときに寝る、これが最優先なのである。そんな生活が続くともちろん顔色は悪くなりどんどんやつれていくのだが、たまの休みや仕事が早く終わった時に、体を休めてリフレッシュするのである。
そのADの子はどんどんやつれていくので、見てるだけで心配になるほどだった。
僕もさすがに気になって、
「ちょっと働きすぎじゃない?休める時は休んだほうがいいよ」と声をかけた。
すると、
「休める時はあるんですけど休めないんですよ」
と意味のわからない答えが返ってきた。
「えっ? もしかして寝る時間削って遊びに行ったりしてるって事?」と聞き返すと、
「そんな余裕ないですよ~」とますます意味がわからない。
「じゃあ、何で休めないの?」
ちょっとHな答えも想像したがADの口から出たのはまったく違う答えだった。
「信じてもらえないのであまり言いたくないんですけど、今住んでる家に幽霊がいるんです」
一瞬、冗談かな?と思ったが、そんな口調でもなかったので話を詳しく聞かせてもらった。
「最近は家に帰って寝れる事もあったんですが、家で寝てるとかならず金縛りにあうんです。どんなに疲れてても、ふと目が覚めて体が動かないんですよ」
それを聞いた僕は、「疲れてる時ほど金縛りにあうって言うからね。それは脳だけが起きてて体が起きてないからなんだよ」とどこかで聞きかじった事を、もっともらしく言ってみた。
すると「私も最初はそう思ったんですけど家で寝る時だけなんですよ。スタッフルームとか家以外のところで寝るときはまったく金縛りにあわないんです」
あっさり僕の意見は覆された。
そして、さらに
「初めのうちは怖くて頭の中でお経とか唱えたりしてたんですが金縛りもだんだん慣れてきて、また眠るまで待つしかないことに気付くんです」
僕は「たいしたもんだな」ともう感心しながら聞いていた。
「でも、慣れてくるともう1つの事に気付いたんです。部屋の中に誰かがいるんですよ。見える訳じゃないんですが、床を歩いてる感じ、呼吸してる感じがわかるんですよ」
あまりそういった類の話を信じないのだが、彼女に合わせて、
「えっ、それはお祓いとかした方がいいんじゃないの?」と言うと、
「そうなんですけど、そんな暇もないんでいろいろ聞いたり調べたりして簡単にできる対処法をみつけたんです。その対処法が枕元に刃物を置いておく、これだけなんですよ」
「そんなの効くわけないでしょう」思わず声に出してしまったが、
「いや、それが枕元にハサミを置いて寝てみたんですよ、そしたら目覚ましが鳴るまでグッスリ寝れたんですよ」
僕は「効いたのかよ!なんだよその話!」とつっこんだがその後に彼女が言ったことに言葉が出なくなった。
「グッスリ寝れたんですけど、起きたら枕元にハサミが突き刺さってたんですよ」
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この話は昔、一緒に番組をやっていたそんなADの女の子から聞いた話。
すべての雑用を任されるのがADの仕事。番組作りの始まりから収録が終わっても仕事は終わらない。
もちろん睡眠時間も驚くほど少なく、ほとんど家に帰らずスタッフルームで雑魚寝するのが当たり前。女の子だからとか、着替えがないからとか言ってられない。
とにかく寝れるときに寝る、これが最優先なのである。そんな生活が続くともちろん顔色は悪くなりどんどんやつれていくのだが、たまの休みや仕事が早く終わった時に、体を休めてリフレッシュするのである。
そのADの子はどんどんやつれていくので、見てるだけで心配になるほどだった。
僕もさすがに気になって、
「ちょっと働きすぎじゃない?休める時は休んだほうがいいよ」と声をかけた。
すると、
「休める時はあるんですけど休めないんですよ」
と意味のわからない答えが返ってきた。
「えっ? もしかして寝る時間削って遊びに行ったりしてるって事?」と聞き返すと、
「そんな余裕ないですよ~」とますます意味がわからない。
「じゃあ、何で休めないの?」
ちょっとHな答えも想像したがADの口から出たのはまったく違う答えだった。
「信じてもらえないのであまり言いたくないんですけど、今住んでる家に幽霊がいるんです」
一瞬、冗談かな?と思ったが、そんな口調でもなかったので話を詳しく聞かせてもらった。
「最近は家に帰って寝れる事もあったんですが、家で寝てるとかならず金縛りにあうんです。どんなに疲れてても、ふと目が覚めて体が動かないんですよ」
それを聞いた僕は、「疲れてる時ほど金縛りにあうって言うからね。それは脳だけが起きてて体が起きてないからなんだよ」とどこかで聞きかじった事を、もっともらしく言ってみた。
すると「私も最初はそう思ったんですけど家で寝る時だけなんですよ。スタッフルームとか家以外のところで寝るときはまったく金縛りにあわないんです」
あっさり僕の意見は覆された。
そして、さらに
「初めのうちは怖くて頭の中でお経とか唱えたりしてたんですが金縛りもだんだん慣れてきて、また眠るまで待つしかないことに気付くんです」
僕は「たいしたもんだな」ともう感心しながら聞いていた。
「でも、慣れてくるともう1つの事に気付いたんです。部屋の中に誰かがいるんですよ。見える訳じゃないんですが、床を歩いてる感じ、呼吸してる感じがわかるんですよ」
あまりそういった類の話を信じないのだが、彼女に合わせて、
「えっ、それはお祓いとかした方がいいんじゃないの?」と言うと、
「そうなんですけど、そんな暇もないんでいろいろ聞いたり調べたりして簡単にできる対処法をみつけたんです。その対処法が枕元に刃物を置いておく、これだけなんですよ」
「そんなの効くわけないでしょう」思わず声に出してしまったが、
「いや、それが枕元にハサミを置いて寝てみたんですよ、そしたら目覚ましが鳴るまでグッスリ寝れたんですよ」
僕は「効いたのかよ!なんだよその話!」とつっこんだがその後に彼女が言ったことに言葉が出なくなった。
「グッスリ寝れたんですけど、起きたら枕元にハサミが突き刺さってたんですよ」
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