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844:名前:雷鳥一号:03/11/25 01:32
知り合いの話。

彼の友人が、家を改築した時のこと。
改築してからというもの、友人は目を患ってしまい、終には目が見えなくなった。
彼の目が見えなくなると、次は彼の妻と息子の目が悪くなってしまった。

親族は藁にもすがる気持ちで、高名な霊能の先生を呼んだのだという。
先生は家に来た途端、「井戸を潰しているな」と口にした。
確かに改築の際、井戸を一つ潰して、その上に居間を建てていた。
「住む所を潰されて、井戸の竜神様が怒っている」
先生は続けて言った。
「竜神様は人間の目に祟るから、早く怒りを鎮めないと皆が盲になってしまう」と。

慌てて神主を呼び、祭事を執り行った。
妻君は両目とも回復したが、息子さんは結局片目が見えなくなったのだという。

「祟りって本当にあるのだよ」
彼はそう言ってこの話を教えてくれた。


845:名前:雷鳥一号:03/11/25 01:32
知り合いの話。

彼が家を建て直すことになった時。
井戸を一つ埋めることになったのだが、それに先立って、水神様を鎮める祭事をおこなったのだという。
米や旬の作物が、急ごしらえの棚に献上された。

神主が祝詞を唱えていると、いきなり井戸の水面が波打った。
そして金色に光る小さな竜が、井戸から姿を現したのだという。
竜は彼の家族の周りをくるくると回り、別の井戸へ姿を消したのだそうだ。
不思議なことに、竜が家族に触れた箇所には金粉が付着していた。
竜の姿が見えたのは彼と祖母だけで、後の家族は「急に身体に金粉が付いた」と言って驚いていたという。

それ以来、彼の家族は、水を使う際に感謝するようになったのだそうだ。

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