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もうないらしいけど(引っ越したので未確認)、池袋駅の近くにカレー屋があった。

なぜか店員がインド系の人で、シェフが日本人っていう店で、

「お前ら、ポジション逆じゃねえかw」と思いながらも、

味と値段のバランスがよかったのでひいきにしてた。

で、そのインド人っぽい店員が片言で注文取りに来るんだけど日本語さっぱり通じないから、いつもメニューを指差しながら注文するの。すごく一生懸命な感じの店員でさ。

そのへんも結構好きで通ってたんだ。
二年くらい通ってたかなあ。

なれない外国くらしで疲れてたのか、その店員さんが手を抜いて仕事をしてるのを、間に2回くらい見た気がするwただ、日本人の店長もいい人そうで、雰囲気のいい店だった。

昼のすいてる時間だと、店長さんが、カウンターでまかないのカツカレー食ってる店員とよく談笑してたなあ。で、俺の仕事が変わって引っ越して、しばらく行ってなかったんだ。

偶然、前の会社の同僚に会って、懐かしくてのみに行ったときにその店の話題がでたんだけどそいつが言うには、その店潰れたんだって。しかも、原因は店長が店員に刺されるって事件があったせい。

すっげー意外で、いまだに信じられないんだけど、そいつ(同僚)が言うには結構なメッタ刺しで殺されてたんだって。

俺が引っ越す頃には、店長が「いい加減日本語も覚えろ」って店員を日本語学校に通わせるような話までしてたはずなのに…

なにが原因なのかわからないし、少なからず思い出の場所なので、あまり深く追求もしたくないってのが本音。

そんなことになるんだったら、もう一回くらい食いに行っておけばよかったかなあ、あそこのカツカレー。

【解説】
文章を読むと店員はインド人の様に思えるが、実際はインド人っぽい人である。その事と文章中に多く出てくるカツカレーを合わせて考えると、実はイスラム教を信仰している、アラブ系の国の人だったのでは無いかと考える事が出来る。

店のカツカレーのカツが豚である事を知らずに食べ続けてしまい、それに気付いて怒り、勢い余って殺してしまったという話。

ちなみにイスラム教=豚を食べてはならないというイメージがあるが、実際は個人の解釈次第であり、またイスラムの作法に従って殺された動物以外の肉は食べてはならないという決まりがあるので、決まりを重視する人が海外で肉を食べる事自体ありえないとの事。
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