457 :本当にあった怖い名無し:2005/11/13(日) 19:24:07 ID:IPLu0myo0
私は航空自衛隊でパイロットをやってる者ですが、先月奇妙な体験をしたので聞いてください。
それは私と僚機の二機で、地形慣熟飛行の訓練を行っていたときのことです。
場所は中国山地上空、時間帯は1800過ぎ、ちょうど地平線に太陽が沈むころでした。
そろそろ基地へ帰投する時間ということで、45°左バンク姿勢をとったんですが、
ふと地面の方向に目をやると、西日を浴びて陰影の濃くなった山の頂付近に明滅する灯りが。
登山者か?
そう考えてあまり気に留めてなかったのですが、緊急信号の可能性もあるので、一応僚機に無線を送ったんです。
ところが、『いや、こっちからは視認できない』との無線が。
編隊の間隔はおよそ20mほどですので、
私から視認できて僚機からできないというのは、ありえないはずなんですが・・・。
458 :457:2005/11/13(日) 19:53:38 ID:IPLu0myo0
私は灯りが気になり始めたので、僚機にバンクの維持を命じ、その灯りの移動を確認しようと考えました。
(移動してるなら緊急信号ではないはずですから)
しかし、灯りが移動した感じもなく、いよいよ緊急信号かと思い、
基地へ詳細を伝えるために、無線スイッチへ手を伸ばしたときでした。
HD越しにその山を見ていたのですが、ふいに明滅する灯りが上昇し始めました。
当然頭の中は???状態。
その光る物体はフワフワと少しずつ上昇し、いよいよ当機と同じくらいの高度まで来ていました。
私は僚機に怒鳴るように同空域からの離脱を命じ、編隊を解して距離をとることにしたんです。
そして、その空域から20kmほどの指定空域まで離脱し、また光の方向に機首を向けたときです。
なんと、すでにシルエットになった山の稜線から、無数もの光がフワフワと浮き上がっていました。
もちろん、すでに僚機も無数の光を視認しており、二機とも軽いパニック状態。
459 :457:2005/11/13(日) 20:11:26 ID:IPLu0myo0
私は危険だとは感じませんでしたが、万が一を考えてできる限り距離をとろうと思い、
再びバンクに入った時でした。
ちょうど同じ高度に漂っていた光の群れが、ものすごい速さで急上昇を始めました。
なにか、まるで示し合わせたみたいに全くの同時に。
そして、あっという間にその光は、薄紫の空の中に消えていきました。
私と僚機は、しばらく口をきけないまま周辺空域を飛び続けましたが、
燃料がやばくなったらコトですので、あわてて基地に帰投して、上官の聴取を受けました。
やばいな、なんて説明すればいいんだろう・・・と、かなりびびっていましたが、
上官が一言、「今日のは記録には残さんからな。よくある事や。気にするなw」
後で聞いた話ですが、空の世界では、山から浮かび出る奇妙な発光体というのはよくある話だそうです。
もちろん私も僚機も初体験でしたが。
けっきょく同僚との話では、死者の魂なんじゃないか、という結論になりました。
空も不思議なことがたくさん起こりますが、山がらみの不思議な話ということで書かせて頂きました。
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私は航空自衛隊でパイロットをやってる者ですが、先月奇妙な体験をしたので聞いてください。
それは私と僚機の二機で、地形慣熟飛行の訓練を行っていたときのことです。
場所は中国山地上空、時間帯は1800過ぎ、ちょうど地平線に太陽が沈むころでした。
そろそろ基地へ帰投する時間ということで、45°左バンク姿勢をとったんですが、
ふと地面の方向に目をやると、西日を浴びて陰影の濃くなった山の頂付近に明滅する灯りが。
登山者か?
そう考えてあまり気に留めてなかったのですが、緊急信号の可能性もあるので、一応僚機に無線を送ったんです。
ところが、『いや、こっちからは視認できない』との無線が。
編隊の間隔はおよそ20mほどですので、
私から視認できて僚機からできないというのは、ありえないはずなんですが・・・。
458 :457:2005/11/13(日) 19:53:38 ID:IPLu0myo0
私は灯りが気になり始めたので、僚機にバンクの維持を命じ、その灯りの移動を確認しようと考えました。
(移動してるなら緊急信号ではないはずですから)
しかし、灯りが移動した感じもなく、いよいよ緊急信号かと思い、
基地へ詳細を伝えるために、無線スイッチへ手を伸ばしたときでした。
HD越しにその山を見ていたのですが、ふいに明滅する灯りが上昇し始めました。
当然頭の中は???状態。
その光る物体はフワフワと少しずつ上昇し、いよいよ当機と同じくらいの高度まで来ていました。
私は僚機に怒鳴るように同空域からの離脱を命じ、編隊を解して距離をとることにしたんです。
そして、その空域から20kmほどの指定空域まで離脱し、また光の方向に機首を向けたときです。
なんと、すでにシルエットになった山の稜線から、無数もの光がフワフワと浮き上がっていました。
もちろん、すでに僚機も無数の光を視認しており、二機とも軽いパニック状態。
459 :457:2005/11/13(日) 20:11:26 ID:IPLu0myo0
私は危険だとは感じませんでしたが、万が一を考えてできる限り距離をとろうと思い、
再びバンクに入った時でした。
ちょうど同じ高度に漂っていた光の群れが、ものすごい速さで急上昇を始めました。
なにか、まるで示し合わせたみたいに全くの同時に。
そして、あっという間にその光は、薄紫の空の中に消えていきました。
私と僚機は、しばらく口をきけないまま周辺空域を飛び続けましたが、
燃料がやばくなったらコトですので、あわてて基地に帰投して、上官の聴取を受けました。
やばいな、なんて説明すればいいんだろう・・・と、かなりびびっていましたが、
上官が一言、「今日のは記録には残さんからな。よくある事や。気にするなw」
後で聞いた話ですが、空の世界では、山から浮かび出る奇妙な発光体というのはよくある話だそうです。
もちろん私も僚機も初体験でしたが。
けっきょく同僚との話では、死者の魂なんじゃないか、という結論になりました。
空も不思議なことがたくさん起こりますが、山がらみの不思議な話ということで書かせて頂きました。
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