忍者ブログ
[517] [516] [515] [514] [513] [512] [511] [510] [509] [508] [507]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

37 :本当にあった怖い名無し:2008/05/26(月) 20:09:08 ID:0rSJVWz2O
自分は群馬県在住なんだけど、
両親が自然好きだった事もあって、毎年夏になると同県にあるT岳まで出かけている。
登山目的だけじゃなくて、バーベキューしたり、ハンモック吊して本読んだり…。
沢蟹取りが大好きな子供だった自分は、よく父の後にくっついて、チョロチョロ流れる沢を探検したりしてた。

この体験をしたのは小学生の時で、この時、両親は2人共バーベキューに夢中だった。
お腹がいっぱいになってしまった自分は、1人で近くを探検してみようと思った。
この辺は毎年来ている場所だったし、遠くに行くつもりなんて更々無かった自分は、
そう遠くない所にある滝へと足を運んだ。
初めは水辺でバシャバシャ遊んでたんだが、ふと顔を上げた時、流れ落ちる滝の横に、獣道があるのを見つけた。
今まで何度も来ていたのに、そんな獣道を見たのは初めてだった。
なんだろう、あれは。


38 :本当にあった怖い名無し:2008/05/26(月) 20:12:36 ID:0rSJVWz2O
あの獣道の先…滝の上には何があるんだろう。見たい。確かめたい!
いつもならそんな事、絶対に思わない。だって超ビビりだから。
父を呼んで一緒に行って貰う事も思い付かなかった。
ただ、視線の先にある獣道に進まなければと、そう思ったのを覚えている。

獣道は思ったより急でぬかるんでいたけど、木の根っこや草を掴みながら必死で登っていった。
けれど、登りきった先には、自分が想像していたのとは全く違う景色があった。
滝なんてない。
石。そこにあったのは石だった。
真っ白な石が、一面を埋め尽くすように、どこまでも続いている。
そしてその白い風景の両端には、深い緑色の木々が、沢山生い茂っていた。
怖い、怖い!上手く息ができない。
どうして来てしまったんだろう。ここは来てはいけない場所だ。
見た瞬間、直感的にそう感じた。
幽霊を見たとか、ホラー映画を見た後の怖さとか、そういうんじゃない。
何て表現したら良いか分からないけど、その場所は綺麗だったんだ。綺麗すぎて怖かった。
人間が来る所じゃないって思った。
だってそこは、今までしていた水の音も風の音も、鳥の声もしなかったんだ。
痛いくらいに静かで、無言の圧力をかけられてるみたいだったよ。


39 :本当にあった怖い名無し:2008/05/26(月) 20:14:19 ID:0rSJVWz2O
自分は怖くて怖くて、うずくまりながら目を瞑って、泣きながら父を呼んだのを覚えてる。
次に目を開けたのは、父の背中の上だった。
河原でうずくまってたって言われたけど、あれは絶対夢なんかじゃない。
大学生になった今でも、夏になるとT岳へ行っているけれど、あの場所に行けたのは1度きりだ。

長々とスマソ。
誰か、同じような経験した事ある人いない?


PR

ゲーム売れ筋ランキング
本の売れ筋ランキング
家電・カメラ の 人気度ランキング
新着ランキングを見る
ほしい物ランキングを見る
人気ギフトランキングを見る
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
URL
コメント
パスワード Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
管理人のみ閲覧可能にする    
ブログ内検索
PR
Powered by ニンジャブログ  Designed by ゆきぱんだ
Copyright (c) 怖い話のまとめ All Rights Reserved
忍者ブログ / [PR]