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370 :もしもし、わたし名無しよ:2006/09/27(水) 23:30:03
うちの母は幽霊は信じちゃいないが霊感は鋭い。
私が買ったり譲ってもらったりした人形の中で、
妙な現象を起こしたりしたものだけ「この人形、変な感じがする」と言い当ててしまう。

ちなみに四年ほど前、父が毎晩うなされて食欲も減退し、
ごそごそ髪に白いものが纏わり付くようになったことがあった。
それがますますひどくなってきた頃から、母が「こりゃおたまさんだ」と言い出した。
おたまさんと言うのは、死んだ父方の祖母の女性陣が代々愛でていた、デカいいちまさんの名前。
なぜか叔母は受けとらず父が引き継いで、しかも将来的には私が引き取ることになっていた。
私はそれを楽しみにしていたが、
母の勘は間違いなく当たるのはすでにわかっていたので、慌てて寺に持って行き供養した。

その日のうちに父の容体は回復したが、もうおたまさんは顔を見るのも恐くて、そのまま寺で処分してもらった。


371 :もしもし、わたし名無しよ:2006/09/27(水) 23:38:20
い、いちまさんコワス
何が原因でおたまさんがそんな事をしたのかは分からないのでしょーか・・・


372 :370:2006/09/27(水) 23:48:17
>371
寺の人(住職?)が言うには、
みんなに大事にされすぎたのと、男手に渡ったのと、
作られてからの年月が途方もないせいで、逆に人形が苦しんでるんだ、とか言ってたらしいです。
人形はあくまで人形として扱え、と注意も受けたそうで。

母が寺まで連れてって私はいなかったので、この程度しかわかりませんが。


377 :もしもし、わたし名無しよ:2006/09/28(木) 13:18:45
博物館とか美術館とか、市松キャッスルみたいな場所があったら寄付したら?


378 :370:2006/09/28(木) 13:58:03
>377
私も人形好きの端くれとして、供養はしてもらっても処分は嫌だな、と最初は思っていました。
でも、そんな事を考えながら、供養に出す前のおたまさんを抱いて見たら、急に言いようのないおぞましさと、
気のせいかもしれませんが、脊髄から首筋を持ち上げられるような妙な感覚に陥りまして。
表現しようのない気持ち悪さ、と母が言ってたのはこの事かと思い、
いくら品物としては良いものでも、このまま取っておくべきではないと判断しました。
人形者としては死ぬほど残念でしたが、おたまさんはいろんな人に見せるべき人形ではないと思います。
何より、普段はっきりとした意見など言わない母が廃棄すべきだと断言したのですから、
相当なものだったんでしょう。

ちなみに、おたまさんを供養していただいたお寺はもうありません。
完全廃寺状態で薄気味悪いです。


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