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295 :もしもし、わたし名無しよ:2006/11/30(木) 23:28:49
俺が子供の頃、父親が体験したらしき話。

両親は当時、同じ部屋で寝ていたっぽいのだが、
ある日、母親が父親に、
「イビキがうるさすぎる。寝ている間に特大のオナラをして部屋中臭すぎる」などの文句を言いまくっていた。
仕方なく、父親は一階の広い和室で1人で寝ることになった。
その和室には、七段飾りの立派な雛人形が飾ってあった
(女の子はいないんだが、母親の趣味?で、儀式的な意味は特に無く飾っていたらしい)

数日後、父親がどんどん元気を無くしていき、
「雛人形を撤去するか、あの部屋で寝るのはもう勘弁してくれ」と母親に頼んでいた。
どうしたのか聞くと、
毎日夜中に目が覚めて、雛人形が寝ている父親の周りを取り囲んで、恨めしそうに顔をじっと見ているらしい。
しかも金縛りで動けず、毎日寝不足だそうだ。

で、父親と母親が寝る場所を入れ替えてみたが、母親のときは何事もなく、
「何も無かったじゃない。ただの夢なんじゃないの?」と母親は言い、雛人形はしばらくそのままだった。
その雛人形は元々は祖父母が母親に買ってあげたもので、俺も特に嫌な感じはせず普通に思っていたが、
父親だけはその雛人形をものすごく怖がり、和室に入るのすら嫌がっていた。

雛人形は今、パソコンとマッサージ椅子設置の場所取りのため、押入れにしまわれてる。


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