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111 :本当にあった怖い名無し:2007/07/24(火) 16:33:20 ID:rL55satQO
最近、近所の公園で、猟奇殺人事件が頻発してる。
ロープで絞殺してから目玉をえぐり出し、空いた眼孔を犯す、という惨い事件。
学校からも、公園には近付かないように言われていた。

でも、私の友達のA子が被害にあった。
塾の帰りに近道しようとして襲われたのだ。
人はあまりに悲しいと涙も出ないんだって知った。
同時に、私の大切なA子にこんな酷い事をした犯人が許せなかった。

だから私は友達と相談して、私が囮になって犯人をおびき出して捕まえてやろうと考えた。
友達は「危いから警察に任せよう」って止めたけど、
小さな頃から親に武道を叩き込まれ、それなりの自信があった私は無理矢理に頼み込んだ。
最後には友達も折れ、しぶしぶながら手伝ってもらえる事になった。


133 :本当にあった怖い名無し:2007/07/24(火) 17:13:02 ID:rL55satQO
深夜の公園の道は真っ暗だった。
月明かりと街灯が無ければ、何も見えないに違いない。

初日、二日目と犯人は現れなかった。

そして三日目の夜、ついにそいつは現れた。
後ろに人の気配を感じた私は、気付かず携帯をいじるふりをして、ゆっくり歩いた。
すると突然、私の首に紐のような物が掛けられ、凄まじい力で絞め上げられた。
でも、絞められるのは最初から分かっていたの。
私は振り向き様、そいつに飛び掛かった。
暴れるそいつの肩をアスファルトに捩伏せる。
ナイフらしき物で何度か切り付けられるが、私は興奮しているからなのか痛みはない。

私がそいつに馬乗りになった所で、月が雲間から顔を覗かせた。
か細い月明かりでははっきり見えなかったが、男の顔は恐らく恐怖に歪んでいたのだろう。
短い悲鳴が聞こえた。

冗談じゃない。
私は今のあんたよりずっと怖かったよ。







317 :本当にあった怖い名無し:2007/07/25(水) 09:07:05 ID:9FMnsy+f0
>>111
>>133
これって途中から、『私』にA子が取り憑いてたってこと?


356 :本当にあった怖い名無し:2007/07/25(水) 13:07:51 ID:gYOOIAZHO
>>317
『私』がA子より前の被害者だと仮定して読むと、色んな所がしっくり来てゾッとした。


358 :本当にあった怖い名無し:2007/07/25(水) 13:27:33 ID:9FMnsy+f0
>>356
ああ、そっちか。
自分は『私』が携帯いじってたり武道でねじ伏せたりしてるので、
幽霊そのものじゃないと仮定して、こんな解釈をしてみてた。

『私』が相談して手伝いを頼んだ友達というのは、A子の幽霊。
『私』は武道に自信があるので囮になる。(犯人を誘い出すまでの役割)
犯人が現れたらA子が、『私』の身体を借りて復讐する。
痛みを感じないのは『私』が興奮しているからでなく、A子に乗っ取られてるから。
最後の2行は、もう『私』ではなくA子の独白。
犯人には私が、『私』に取り憑いたA子に見えた。


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